北杜市の人々との交流

北杜に来てから3年半経ちました。

こんにちは。スタッフ萌子です。

今年の冬は昨年に比べると寒くて堪えていましたら、地元の方にこれフツーだよ~笑と言われ、びっくり。

雪の古民家とかがみ餅。久しぶりに積もったので道路の雪かきをしました。

今日は北杜の人々との交流について書こうと思います。

北杜で出会った人は生まれも育ちも北杜市(当時は村だった)な人や、移住してきた人、2拠点で暮らしている人、たまに遊びに来る人など様々です。

生まれも育ちも北杜な地元のかたは昔の地域の風景や歴史を聞かせてくださることがあります。

(田んぼで作業をしていると、地元の近所のかたや通りすがりのかたと話す機会が生まれます。)

私たちがお米を作っている田んぼは耕作放棄地だったところを借りているのですが、地元のおじいさんによれば昔はみんな牛や馬を使って耕していて、一家に一頭は飼っておりそのための小屋もあったそうです。

もっと昔には水路がなく水が大変貴重で江戸時代にお殿様がどうにかして水を引こうと大規模な事業を起こし、やっと水が引けるようになりました。水路ができた後は水の取り合いが起こったり、平等に水を行き渡らせる為に村人が交代で夜通し見張りの人を絶やさずいたことや、水の来にくい地域の家が上流の水に近い家へ娘をお嫁に出したりと皆必死で水を確保しようとしていたこと、そうしてやっとお米が作れるようになったこと子供がたくさんいて、それはそれは賑やかで田んぼや川で朝から晩まで工夫して遊びを考えて面白く過ごしていたこと。

など昔のお話を色々きかせていただきました。

今私たちがお米を作れているのはこの地の先人たちの働きや、見守ってくださってる地域の方のおかげだなぁとありがたさを感じます。

子どもがたくさんいた頃の光景を想像すると、とても羨ましい気持ちになります。うちには6歳の子供がいるので、毎日自由にその辺で遊んでいて親も地域の人も田畑の仕事で近くにいて、近所の子も大勢いてなんていうのは今はなかなか見られない光景かと思います。

物は少ないし何でも作るから時間や体力的にもきついでしょうし、便利さはないかもしれませんが

その分想像、発想する力や心の豊かさは昔の人の暮らしのほうがたくさんあったんじゃないかなぁなんて感じずにいられません。

自然豊かな北杜市に住んでいる子供でも、自然との触れ合いを日常的にはあまりしていないという話を聞きました。部屋の中よりは危ないこともありますが、経験することでその後の人生の危険を回避することを学べます。頭だけでなく体と心を使って、五感を使って過ごしたり遊んだりすることは豊かな人間の感受性を培ってくれる大切な時間だと思います。

ビヨンドでは北杜市に住む有志の親御さんによって広い森のフィールドを使っての放課後自主保育の時間も定期的に開催されています。

子供たちに自然の中で遊ぶ経験を増やせてあげられたらなぁと思っていますのでぜひ親子で遊びに来てください。

夢中で過ごすひと時

またビヨンドのお米作りは、例年無農薬無肥料の田んぼを使って手作業で行っています。子どもから大人まで参加できます。

田植えや稲刈りなどは特に達成感がわかりやすく得られるのでぜひみんなに来てもらいたいなと思うイベントです。

いっしょにやらなくてもそばで遊んでるだけでも楽しいし土や田んぼの生き物と触れ合うのは貴重な経験です。

都会から来る人もたくさんいますがみなさん裸足で土に入るのは大人でも新鮮なようです。爽快な気持ちになるのでぜひおすすめです。

田植えで汗をかいた後は冷たいコーヒーでブレイク!

移住者の方々が北杜に移住しにきた理由はもちろん様々です。田舎で子育てがしたくて来る人、田舎に住んでみたい人、都会で仕事をして資金をためて新しく好きなことを始めてみよう!(起業など)という人、農業をしに来る人、退職後にのんびりと暮らすために来る人など、、、

うちの活動を知って力になろうとしてくださる移住者の人や、加工品用に野菜を持っていっていいよ!と言ってくださる畑の人、畑使っていいよと言ってくださる地域の人、いろいろ助けてもらいながら楽しく暮らしています。地域の方が困っていたらできることをしていって、力になりたいです。

地域の人の依頼で畑の草刈り。山はいつ見ても感動します


コロナもありますが、これからも北杜で様々な交流がしていけたらうれしいなぁと日々過ごしている私でした。