韮崎初出店!&表現するって素晴らしい!

2022年9月30日

こんにちは!スタッフの萌子です。

今回の記事は前半は韮崎で開催されたSHINOGONO ART FESTIVAL出店の記録

後半は表現することについて思うことを書きました。

それでは前半から。

9/23、24と韮崎SHINOGONO FESTIVALに出展させていただきました。

韮崎の商店街に今年オープンしたセレクトギャラリー CHANCECENTERのオーナー上野さんとコラボさせてもらってクッキーとチャイの製作販売をさせていただきました。

上野さんとはビヨンドにボランティアに来てくれたことがきっかけで仲良くなりました。

ビヨンドでボランティアをしてくれた時は東京から通ってたのにいつのまにか韮崎に移住して夢だったお店を始めちゃったパワフルな人です。びっくり!

そして今回のイベントの主催は今年の夏から韮崎市地域おこし協力隊として大阪からやってきたナシオさん。

若干20歳!韮崎をアートで盛り上げるべく活動しています。

韮崎市のトレードマークといえるアメリカヤビルから広がったいろんなお店や韮崎市を繋ぐみんなが家族みたいに思ってもらえたらという思いから企画したそうです。

いろんなご縁がどんどん広がり楽しい挑戦をさせてもらっています。ありがとうございます!

今回はクッキーとチャイの販売をさせていただきました。クッキーのほうは種まきから始まりました。

種をまき、草刈りをし育てた小麦を収穫、脱穀、選別やら色々な工程を経てほぼ1年越しに

やっと口に入るまでになりました。

正直、原料の小麦、ライムギの栽培や加工にかけた時間が多すぎて、計算すると決めた価格の10倍の値で売らないと成り立たないことが分かって唖然としました。じゃあ普段お店で食べている袋にたくさん入って100円のクッキーとかお菓子は一体どうなっているのでしょう?大量生産のなせる業なのでしょうか...。むづかしい。

みなさんが説明を聞いて買ってくださったり、美味しい美味しいと言ってくださる声が聞けて報われる思いでした。わざわざ買いにきてくれた友人たちも、いろいなかたに声をかけてくれた上野さんも本当にありがとうございました!!!

クッキーになるまでのことをどうしても伝えたくて
1枚にまとめたものを作り
ブースに貼りました。みなさんびっくりしてくれました笑
説明がありません
製作中

                     

会場の様子

即興アート、ペイント&ダンスのマナカナハウスユニットさん。
ライブペイントを見ていた子どもの「自分も参加したい」という申し出に快諾してくれました。懐が広い。
予期せぬことが起こるライブアート、とても魅力的で引き込まれました。
左Calmさんブース、右ビヨンド×CHANCECENTERブース。
CHANCECENTERさんでは厳選された作家さんのキャンドル作品や体に優しい様々なブレンドハーブティーなどを販売

八ヶ岳のお花を使ったアクセサリーのcalmさん、主催で韮崎地域おこし協力隊のナシオさんのイラストグッズ、TABIAMIさんのマクラメグッズ、LIRANさんのアートグッズなど、手作りのエネルギー溢れる素敵な空間でした。

2日間全4回のライブペイントで完成したマナカナハウスユニットさんの作品。
ぐるぐると回りながら天に昇っていく龍みたいに見えました。躍動感がすごい!

私自身、最近出会う北杜や韮崎の人々との交流や表現にとても刺激を受けています。

表現することや自分の思いや気持ち、やりたいことを人に伝えてみたり、作ったものを人に売ったりすることは多くの人にとって勇気が必要なことだと思います。

いざやろうとするものなら、想像するだけで「うまくできなかったらどうしよう。受け入れられなかったらどうしよう、恥ずかしい、怖い、損をするかも、傷つくかも...」等ネガティブな思いが湧いてくることがあるかもしれません。

正直、やらない方が楽かとも思います。

それでもやってみる、踏みだしてみることはきっととても素晴らしいことです。

表現に触れた人は、幸せを感じたり、「私もなにかやってみてもいいのかもしれない」と希望を見出すかもしれません。表現を受け取った人からまた表現した人が何かを受け取って、また生み出して、そうしてエネルギーが循環していく。そんな循環が感じられるように生きられたら、なんて気持ちがいいんだろう、と想像して嬉しくなります。

私がビヨンドで自然栽培の野菜を作ることも、へんてこな小屋を建てたりするのも、こんな世界にしたい、こんな世界にいたい、という表現の一つです。大変だけれど、その先に見たことがない景色が見えると思っています。

来た人が自分も何かやってみたいな、移住しようかな等、刺激を受けて帰られることがありますし、みんなの心に種を蒔く活動とも解釈しています。

昨日行われた北杜市にある子供の居場所「ひなたぼっこ」のメンバーの子どもたちが素敵な歌声や演奏を披露していました。飛び入り参加でオカリナ教室に通う大人の方やフルート奏者の方の演奏がありました。

緊張しているように見えましたが、私は勇気を出してステージに立つみなさんにとても感銘を受けました。

同時にそれを暖かく迎え聞いているお客さんたちの空気感にも感銘を受けました。

うまいとか下手とか有名だとか人気とかバズりとかプロとかアマチュアとか関係なく“表現をしていく”という文化がもっとあれば、人に優しく、自分にも優しく寛容な世界になっていくのはないかな。そんなことを思いました。

私が子供だった時には音楽の授業では決められた課題の音楽を間違えないように上手に演奏することを求められ、それを先生に採点されるという体験でした。

不登校になって引きこもっていた高校時代の私にもしこんな風に表現できる環境があったのなら

もうすこし世界に希望を見出せていたかもしれないなと思ったり。

(表現できる環境というのは、場、それから温かく見守ってくれる信頼できる周りの人々がいるとか、安心できる、自分らしくいていいと思える心の状態。)

ひなたぼっこの演奏会ではまさにその環境があり、スタッフさん含めみんなの信頼関係という土台と、出演者の人の勇気と会場のお客さんのあたたかさのもとで出来上がった時間なのかな、と思いました。

自分の心の喜びに沿って湧き上がるものを表現する、誰かにシェアしたかったする、したくないときにはしない。

そういうごく自然な体験をもっとできたらいいな。やっていきたいな!と思える、そんなきっかけを周りの人達との交流から得られました。

みなさん、とても素敵なものをお持ちだけれど、それを誰かに表現しないまま眠らせているかたも多いのでしょうか?

そんな眠っているものを発掘して表現できる場をみんなで作れたらきっと幸せな時間になりそう。

わかりやすくはないけれど、他愛無いおしゃべり、人との関わり方、文を書くことも表現だし、何かをしないこともある種の表現です。

これを読んでくれているあなたはどんな表現をしていますか?

ビヨンドによく来てこどもたちと過ごす場を作ってくださっているママ友ようこさんに、感動したことを伝えていたら一緒になって喜んでくださって、いつのまにか一緒になって泣いていました。話を聞いてくれる人がいて幸せです。

ビヨンドキッズも一緒になってなんらかの集いの場を作れたらうれしいなぁと妄想中です!

日々生きるのに精いっぱいで表現なんてやりたくてもしている余裕がないよという人たちもたくさんいると思います。今の生活を送ることができているのは日々社会でやりたくない仕事を回してくれている人々のおかげです。

そうしたことすべてへのリスペクトを忘れずに心に留めつつ、それでも少しでも心に希望を持ち、少しでも余白のある日々を生きられる人が増えたらいいなと願い、活動していきます。

TABIAMIさんの作品たびと帽をかぶってイベントの宣伝をする子ども。

必要とされ、自発的に動こうとするきっかけを与えていただき貴重な体験でした。

親子でみんなに育てていただいています。

ありがとうございました!

スタッフ萌子